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今回はリーダーシップその2 です。
リーダーシップとは、なんでした?
他人を自分の夢に参加させること ですね。
コミュニケーション
前回のおさらいです。
コミュニケーションには、3つの要素があります。
1:ラポール
2:理解
3:説得
コミュニケーションの【土台】は『ラポール』ですね。
今日は2つ目の要素、【理解】についてです。
【理解】効果的な傾聴と質問技法
『ラポール』を築くことができたら、
次に【リーダーシップ】を発揮するために必要となることは・・・
「相手を心から深く理解すること」です。
あなたがリーダーの場合ですよ。
『影響を与えようと思えば、まず影響を受けることだ』
ということです。
「相手を心から深く理解する」ために必要になってくるのが
『効果的な傾聴と質問技法』です。
私たちの話し方というのは、けっこう色々と言葉が抜けているものです。
「言わなくても分かると思った」
「そういう意味じゃなかった」
という行き違い、よくあるのではないでしょうか?
この、「相手を深く理解するため」の道具は、たった“5つ”です。
【1】方向転換
より良いコミュニケーションを図るには、
相手にもっと話してもらうことも必要になります。
相手から質問されたり、何か行動を要求されたときに使います。
例えば、「これ、安くしてくれない?」と相手から言われたとき。
「どのくらいに?」と、相手に質問を返します。
これは、自分の勝手な推測で判断するのではなく、
質問することによって、相手のニーズを引き出し、
本当に相手を深く理解するために使います。
【2】正確さのモデル
正確さのモデルとは、
不足しているコミュニケーションの内容を補い、
正確に相手を理解するための道具です。
この正確さのモデルには、8つの要素があります。
1)何々すぎる(抜けている比較)
「高すぎる」「大きすぎる」「狭すぎる」などの主張に、
「何と比較して?」と質問をして、
“抜けている情報”を聞き出します。
相手の主張していること対して、“抜けている比較対象”の
情報を質問することで、理解を明確にする技法です。
2)特定されない名詞(抜けている物)
名詞は“物”を指す言葉です。
会話をしていると、しばしば、実際には全く何も指していない名詞が
でてきます。それを「特定されない名詞」と呼んでいます。
例えば、「宗教はキライなんだよね」と相手が言いました。
「具体的に、どこの宗教?」
と、相手に聞きます。
質問をすることにより、相手の言う「宗教」という名詞が、
具体的にどの宗教、どんな宗教を指しているかを理解していきます。
「誰が?どれが?何が?具体的には?」といった質問で
意味を明確にし、状況を正確に理解する技法です。
3)中身のない動詞(抜けている動作)
動詞は“動作や行動”を指す言葉ですよね。
これも、2)と同じで、
会話の中には、実際には全く行動や動作を指していない動詞が
でてきます。それを「中身のない動詞」と呼んでいます。
例えば、「ちょっとトラブってるんだよね」と相手が言いました。
「具体的にどういう状況?どんな問題が起きているの?」
というように、相手に質問をします。
これも、質問をすることによって、相手の状況などを明確にして
理解していきます。
「どのように?何が?具体的には?」といった質問を使います。
4)べき、べからず、できない(抜けている結果)
「べき」「べからず」「できない」。
他にも「しなければならない」「してはならない」も、同類です。
これらの言葉には、
「もし実際にやった場合、どのようになるか?」
という“結果”が抜けています。
「それをしたらどうなる?」
「それをしなかったらどうなる?」
という質問を相手にすることで、抜けている“結果”を補い、
具体的な“結果”を把握できるようになります。
例えば、
「今、仕事をやめることは出来ないからムリだよ」という問題を
抱えている人がいた場合。
相手に、
「実際に仕事をやめてしまったら、どのようなリスクが存在するのか?」
という内容の質問することで、
相手の抱えている問題点を具体的に把握したり、状況を正確に理解する
技法です。
5)すべて、いつも、皆(抜けている例外)
「すべて」「いつも」「皆」という言葉は断定的です。
多くの人は、こういう言葉を使うことが習慣になっていますが、
ここでは“例外”が存在することが抜けています。
ここでも、質問を加えることで、
抜けている“例外”を明確にすることができます。
例えば、「皆がそうだよ」と、相手が主張してきた場合。
「皆って、だれのこと?」
といった質問を相手に投げかけることで、
相手が“例外”があることに氣づく事ができます。
「すべて?」「いつも?」「皆って?」
というように質問をして、“例外”を明確にする技法です。
6)これか、あれか(抜けている選択肢)
「これか」「あれか」というのは、二分法です。
二分法には、“他の選択肢”が欠落しています。
「他の可能性や選択肢は?」
「他に▲▲というのは考えられない?」
といった質問をすることで、相手が“他の選択肢”があることに
氣づく事が出来るようになります。
7)分からない、知らない(抜けている意見)
何かを質問されて、
「分かりません」
「知りません」
と答える場面は、日常でよくありますよね。
実は、これにはその人の“意見”や“信念”、“思い”というものが
抜けているんです。
相手の意見を引き出したい時は、
「分かっていたらどう思う?」
「当ててみるとしたら?」
「うまくいく場合は?」
「うまくいかない場合はどうなるの?」
といった質問で、引き出すことができます。
8)いろいろに使えるもの
相手がまだ何か言っていないようだが、
コミュニケーションが止まってしまった・・・
というような、話が途中で切れてしまったりした場合も、
質問が有効です。
「例えば?」
「しかし?」
「つまり?」
「どのように?」
「というと?」
などの質問によって、相手がまだ言っていない“情報”を
引き出すことが可能になります。
会話が途切れた時だけでなく、様々な場面で活用できます。
こういった質問をするときは、
「誠心誠意、相手を理解したい」という気持ちを持って
質問をしてくださいね。
【3】意味を明確にするための質問
私たちは、一見、同じ「単語」や「言葉」を使っているように見えますが、
実は、その人その人によって「単語」や「言葉」の“定義”が
異なっている場合があります。
例えば、「高い年収が欲しい」と相手が言った場合。
「高い年収って、具体的には幾らくらい?」
という質問で、相手の「高い年収」の“定義”を明確にします。
このように、相手が使っている「単語」や「言葉」の“定義”を
質問することで、より正確なコミュニケーションが可能にする技法です。
【4】診断するのための質問
コミュニケーションは、多くの場合、
何かの問題を解決するためや、
意思決定をするために行っています。
例えば、問題を解決するためには、
まず解決策を必要としている問題は何なのかを
明確に知る必要がありますよね。
とても基本的なことなのですが、
これがされていない為に、
問題解決が難航している場合もよくあります。
相手の本当のニーズを理解し、
何が問題なのかを明確にするために
次の2つの質問が効果的です。
「何が欲しいですか?(望んでいることは何ですか?)」
「それを妨げているものは何ですか?
そうなるために、何が必要ですか?」
この質問を使うことで、相手のニーズや問題を明確にすることが出来ます。
【5】感情移入
実は、この『感情移入』。
スキルの一つでもあるのですが、
私たちが、「相手を本当に理解したい」という氣持ちを持つと、
“自然と”感情移入をします。
自然と出来るものなのですが、
“やり方”としてお伝えすると、とってもシンプルです。
まず、相手の話を「聴」きます。
(耳と目と心を合わせて、しっかり「聴」くんですよ~)
そして、相手が伝えようとしている内容や感情を、
自分自身の言葉で言い換えます。
これだけ、です。
『感情移入』の目的は、自分の理解のレベルを確認することと、
自分の理解を相手に対して示してあげる、ということです。
簡単でしょ?
でも、この『感情移入』は、相手を理解する上で最も影響力があり、
即効性の高いスキルであるとも言えるんです。
では、ちょっと長くなりましたので続きは次回。
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こんにちは。
とても勉強になりました。
たしかに、普段の会話は曖昧で相手の話の内容を深く理解しようともしていなかったんだと気付きました。
いくつかの質問をして、どんな風に変わるのか試してみようと思います。
リーダーシップで相手の
理解するのは難しいですね。
今の仕事でも勉強になります。
あいがとうございました。