旬の食材を使ったみやびやかな日本の伝統食懐石料理
懐石料理の語源は昔、禅僧が空腹を紛らわすために温めた石を懐に入れたことに由来しています。

 

懐石料理とは

一般には手が出ないような高級な食事を想像しますが、本来は茶事の場でお茶を喫する前に提供されるちょっとした食事のことを懐石料理と呼んだ。

懐石料理は日本の「おもてなし」の原点で茶道に「一座建立」という言葉があるように、これはその場にいる人が心を通じ合わせて一体感を作り出すという意味です。

一座の最後にふるまわれるお茶を前提とした懐石料理ですが、そのような場所でお酒を飲むことが出来るのだろうかと左党は心配する向きも。

案ずることなかれ、懐石では「酒三献」という言葉があり三度にわたってお酒が供される。

緊張を解きほぐし場の雰囲気を和らげるにはお酒が必要であるそうだ。

懐石の基本は一汁三菜、向付(刺身)、飯、汁が供された後煮物椀、焼き物が出されるが、お酒はこの三菜に合わせて供される。

懐石では日本酒が基本だが、近年ではその場の雰囲気でワインや焼酎もありだとか。

懐石料理をいただくマナーについては、新宿・京懐石《柿 傳》のご主人の話を抜粋させていただきます。

 

懐石料理をいただくマナー

①部屋に入るとき、ふすまは両手を交互に使って開ける。茶室内ににじり入ったら畳のヘリを踏まないように気を付けながら移動する。

②座布団の前に正座し両手を拳にして畳につく。両手で座布団を持ち膝を浮かせて座布団を足の下に引き込む。一度座ったら移動するときは座布団ごと移動する。

③箸を持ち上げるとき、上から箸を掴み水平に持ち上げ反対の手で下から支えて利き手を端にスライドさせて通常の持ち方に変える。

④飯(左)汁(右)が出されたら両手で同時に蓋を取る。飯椀の蓋を仰向けにし汁椀の蓋をその上に向かい合わせにしてのせ重ねた蓋を折敷の外に置く。汁は飲み干すが、飯は一口残すのがマナー。

⑤煮物の汁は飲んでもよいが懐紙を持参して向付や煮物を食べ終えた器を拭くのも忘れずに。

⑥煮物椀を受け取ったら汁椀の蓋を戻し飯椀の蓋の上に煮物椀の蓋を重ねる。

⑦焼き物は人数分大きな皿で出されることが多い。皿を受け取ったら膝などで支え空いた向付の皿などに自分の分を取って次へ回す。

⑧基本的に器は持ち上げて食べる。片手を皿の代わりにする「手皿」はマナー違反です。
概ねこのようなお話が掲載されていました。参考にしてください。

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UsudaMasatsugu

日本のまん中、東京そのまん中、台東区そのまん中、谷中(自分ではそう思っている)に生を受けて以来ずっと谷中に暮らしている臼田と申します。学歴は名門忍岡幼稚園、名門忍岡小学校、名門上野中学校、名門上野高校を卒業大学もすぐ近所に東大、芸大があったのですが断られてしまったために早稲田大学を卒業しました。孫もいる年寄りですがいろいろあって副業を始めたく参加いたしました。よろしくお願いいたします。
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