一昨年末、中国で発生したコロナウイルス昨年、今年ととどまる気配もなく世界中に蔓延しています。そんなこともあって個人個人はもとより社会全体が健康のことを以前よりも大事に考え始めています。

日本の高齢化

わが国では総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)が、年々増加団塊の世代が65歳以上になったこともあって世界トップの水準になっています。

今後の高齢化率の推移予測を見ても世界のどの国も経験したことのない超高齢化社会へと突入していくことで、住民の健康を重視した自治体の街造り、社員の健康を重視しての企業経営が注目されています。

昔は健康って病気でないことと理解されていましたが、最近では現状を維持し支障なく生活していける状態が健康だと思う人が増えてきたのではないでしょうか。

 

社会保障費とは

健康感が多様化してきた背景には社会保障費の膨張があると思われます。

住民の健康診断をはじめとして健康づくりのための様々な施策が生まれてきました。

国も生活習慣病の予防や健康寿命の延伸を目標として「健康増進法」を制定して健康づくりに取り組んでいます。

企業でも社員の健康維持によって生産性の向上を図ったり、メンタル面でも社員の健康管理が重要な経営課題として要請される時代になってきたと思います。

日本健康会議

こうした時代の流れの中で経済団体・医療団体・健康保険組合などの民間組織と自治体が連携する「日本健康会議」が2015年に結成されました。

このことにより大企業に偏りがちだった取り組みを、中小企業や地域社会へと浸透させていき役割を担うようになっていきました。

自治体を中心に地域住民が健康に取り組む工夫を実行に移すようになってきました。

例えば、ある自治体では健康ポイント事業を立ち上げて「市内を歩く健康イベントに参加する」「進んで健康診断を受ける」ことなどを対象にポイントを付与してたまったポイントを地域で利用できる商品券などに交換できる企画を考えました。

市民の関心は非常に高いそうです。

 

SmartWellnessCity

これは、SmartWellnessCityという考え方で、健康で生きがいを持ち豊かな生活を営むことがWellness=健康 であるととらえその実現を街づくり政策の中心にしようという考え方です

このように健康づくりに向けた取り組みが広まっている一方で、現在のコロナ医療の現場を見てもわかるように医療関係の労働力不足が深刻な問題になっています。

健康促進を拡充させていきすべての現場で合理的・効果的・効率的な全体設計を考えて行かないと絵に描いた餅になってしまいます。

 

データヘルス

そこで重要になってくるのが厚労省進めている「データヘルス」計画で過去10年の健康診断やレセプトなどの健康医療情報がデータベース化され従来は困難だった電子的に保有された健康情報を活用した分析が可能となりその貴重なデータが国民の健康寿命の延伸実現のため効率的効果的に活用されることを期待するものです。

日本再興戦略の重要施策として国が「国民の健康」を考えて健康保険組合に対し加入者の健康状態に即したデータヘルス計画の実行を求めています。

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UsudaMasatsugu

日本のまん中、東京そのまん中、台東区そのまん中、谷中(自分ではそう思っている)に生を受けて以来ずっと谷中に暮らしている臼田と申します。学歴は名門忍岡幼稚園、名門忍岡小学校、名門上野中学校、名門上野高校を卒業大学もすぐ近所に東大、芸大があったのですが断られてしまったために早稲田大学を卒業しました。孫もいる年寄りですがいろいろあって副業を始めたく参加いたしました。よろしくお願いいたします。
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