近年というか最近見聞きするようになった言葉「ダイバーシティ」はじめてお目にかかった時には全く理解できなかった。
diversity とは
調べてみると主に「多様性」と和訳される英語の名詞とある。
diversity
日本語では「生物多様性」「遺伝的多様性」「文化多様性」あるいは労働における「人材多様性」といった概念を指す言葉とある。
もともとは幅広く性質の異なるものが存在しているという意味で用いられている表現と解説されている。
性別、年齢、人種、民族の違いだけを指すものと誤解されている。
しかしダイバーシティとは個人のあらゆる属性の分類のことであり、それらが集団においてばらついている状況を指すものと理解することが大事であると解説されている。
例を挙げるなら、知識・スキル・人種。民族・居住地・家族構成・習慣・社会階級・教育・マネジメント・性的指向・年齢・未婚・既婚・宗教・趣味・収入・価値観・国籍・勤務形態・学習・地位・障害の有無など人が有するほとんどの属性が範疇となる。
このダイバーシティは大別して表層的なものと深層的なものに分けられている。
表層的と深層的
表層的なものとは文字通り外見から識別しやすいもの、深層的なものとは外見からは判断しにくいもので内面的なものである。
表層的ダイバーシティは生まれつき持った違いであることが多く、個人の意思では選択することが出来ず、そのためそれらによる差別・区別は法律で禁止されている。
深層的ダイバーシティは個人の意思で自由に選択することが多いため法的規制の対象とはならない。
多様性の問題は1960年代のアメリカ合衆国の公民権運動が発端とされ、少数派の地位向上・機会均等が謳われたことだそうだ。
1980年代以降、多様性を積極的に組織の価値創造に結び付けていこうという考え方が出現した。
ダイバーシティを語っているのにそれぞれの立場によってそのとらえ方が異なっている。
例えば、政府機関や労働経済学者は雇用者、役職者に占める女性の少なさや賃金格差が問題だとしていますが、社会学者は職場における不平等を示し格差是正を訴え働きやすい職場になることを訴えています。
二者がここでは表層の多様性と深層の多様性の一部に着目して問題提起している一方、組織の管理職は組織に属する人が多様化することで異なる価値観や仕事観の人が増えて職場秩序が混乱することを懸念するようになるというようにダイバーシティはとらえ方が混とんとしたままだと互いの主張が平行線となり解決策が見いだせなくなるという危険性も一面で持っていることも考えに入れておく必要がある。
UsudaMasatsugu
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おはようございます、卯月ナナヤです
ダイバーシティの投稿記事拝見させて頂きました。
この多様性というを広く社会に浸透させるというのは個人レベルであれば多少の許容や認めてあげることで受容されて行きますが国や社会と大人数の塊となるとどうしても受容できるできないという問題はできてきてしまい対立構造を作りやすい形になってしまいます。
多様性を広く受け入れられる倫理道徳観を勉強していく必要があるかと思います。